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(Caretta Caretta)からとった。ウミガメの進化史、世界のウミガメの模型、ウミガメの産卵行動など7つの展示コーナーがあり、楽しみながら学習できる。屋外には、人工ふ化場、飼育プール、子ガメ飼育水槽などがあり、常時的90頭を飼育する。これによって、町を訪れた人はいつでもウミガメの生態を観察できるようになった。児童にウミガメの生態を学習してもらおうと86年からサマースクールも催す。小学校5、6年生を対象とし、生徒を全国から募集する。
博物館は、砂浜の狭い海岸に産み落とされ、波に流される恐れのある卵を、特別の許可を得て、毎年掘り出し、人工的にふ化して海に戻している。日和佐町だけでなく、隣接した牟岐町や、その先の海南町の海岸の卵も保護する。

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写真3

 

(3)ウミガメの町の裾野を拡大
96年には、市内櫛ケ谷に「竜宮公園」をつくった。自然を生かし、広場を中心とした公園である。90年に完成したデイサービスセンターは「竜宮」、95年に完成した老人憩いの家とデイサービスセンターは「浦島」と命名した。浦島太郎は竜宮で、夢のような一時を過ごした。そこで浦島のような日々を過ごしてもらいたいとの願いを込めて名前を付けたという。ウミガメの町にふさわしい取り組みである。

 

第4 事業の効果
1 観光客の増加
町には、四国霊場23番の薬王寺があり、年間70−80万人の参拝客が訪れる。観光統計のほとんどはこの関係であり、ウミガメの保護によって観光客がどれほど増えているかを把握することは難しい。ただ、参拝客のほとんどは日帰りで、観光消費への貢献度はそれほどでもない。

 

 

 

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